NCT 127 3rd Tour 'THE UNITY' (日記)

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NCT 127 3rd Tour 'THE UNITY'の名古屋公演両日と、大阪公演初日に行く。テイルさんが怪我の治療で本ツアーは欠席、名古屋公演は両日ともにヘチャンが休演。ヘチャンの歌とダンスの音楽力(ぢから)、grooveを浴びることがコンサートに行く目的の大きな一つであったし、残念な気持ちはどうしても抱えつつ、休めるときには休んでほしいとも思いつつ……。

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■「ライブバンド」NCT 127

『2 baddies』からNCT NATIONを経ての『Fact Check』。ソウル公演と年末の歌番組を見て、イリチルのパフォーマンスに一層のギアが入ったことを画面越しに受け取る。

いつだったか、「ライブのときにガイドから外れる歌い方をすると、スタッフさんから一言ある」というようなことを聞いた記憶があるけど、いまではメンバー全員がその場のテンションを重視したライブ感ある表現をするようになっていて、痺れる。

ただがむしゃらにエネルギーを発散する、ということではなく、安定した歌唱力という土台があり、なによりブチ上げる箇所のはずれなさ、その勘所のよさがかっこいい。センスがいいって単純にかっこよくて、見ていてうれしくなる。(大晦日の「Fact Check」、最後のジェヒョンさんに大痺れした)


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こうしたムードを先導するのは間違いなく悠太さんで、彼がこのツアーを通して口にする「コンサートは観客とともに作りあげるもの」、「誰一人として置いていかない」という言葉はその象徴。そして、その言葉の「共犯」となるかのように、ジャニさんが先導を切ってかましていく。なんて頼れる人なんだ、ジャニ・スー。そんな二人に呼応してメンバーのパフォーマンスが加速して、その熱に観客が呼応する。ツアーを見て受けたのはそんな印象だった。

「ここでしか聞けない」ライブ感を湛えつつ、フロウのシャープさで場を引き締めるマークジェヒョンさんの、ときにゆったりとリズムを捉える歌がつくる揺らぎからは、音楽のダイナミクスが生まれて大好き。ドヨンさんの一見(一聴)正統派な歌声が、イリチルでは逆にスパイスというか、場面転換になるところも大好き。この声が聞こえてくると、イリチルだ、NCTだ、と思う。

とくに注目して見ているのはあるけれど、ヘチャンの歌と舞の求心力。スムースでなめらかで、のびやかで、緩急もすばらしくて、見ていてあまりに気持ちがいい。名古屋公演であの声が聞こえてこない寂しさたるや……。ジョンウは百人力。歌っても踊っても華があって、さらには歌声の力強さまで手に入れており、誰よりも頼もしく感じたのが印象的。

そして、イ・テヨンさんの説得力。楽曲自体がそういう構成だということはあっても、楽曲の終盤にテヨンさんがセンターに立つことで楽曲の物語が浮き彫りになる。パフォーマンスで締めにかかる感じ。見ているほうすら息切れするほどの運動量のなか、テヨンさんが終盤を引き受けてキメてくれることの安心感とリーダー力(ぢから)。

さらには、ここにメインボーカルのテイルさんがいるわけで、イリチルというチームの厚みに驚く。えげつない。

名古屋2日目は席がメインステージ前のブロックのかなり端だったけれど、アンコール最終盤、息切れをしてまで走って、広いステージの端まで手を振りに回るメンバーたち。シズニ(NCTのファンネーム、NCTzen)と向き合う表情を、画面越しでなく直に見られて、「この人たちはいつもこんなに明るい表情でファンと向き合っているんだな」と知った。ステージを見つめながら、「あなたたちが好きだ」と言葉で伝えるかわりに草鈍器(ペンライト)を振り続けているわけだが、その思いは伝わっているのかもしれないな、と思わせてくれる表情だった。

つくづく「いいチームだな」と思わされる瞬間の連続。パフォーマンスに対する自信が、チーム内の空気のよさにもつながっているように思う。とてもいい時間と貴重な瞬間を、私たちは共にさせてもらっている。

そのほか雑感

・炎柱がなにかの曲で、1小節ごとぐらいの頻度で吹き出していて笑う。スタンド下段でも、炎柱が上がるとその瞬間「ムワッ」という熱さが届く。

・大阪公演、スタンド下手の真横から見れた「Cherry Bomb」「Favorite (Vampire)」のフォーメーションの美しさと勢い、血が沸きたつかと思うぐらいかっこよかった。コンサートで見る「Favorite (Vampire)」大好き。

「소방차 (Fire Truck)」、消防車に乗ってメンバーが登場するの、過剰にもほどがあって最高。曲中で歌われる「소방차 (ソバンチャ)」、「Fire Truck」という言葉から意味という鎧が外れて、響きとしてのみ存在する言葉になっているところもとてもいい。

・前回の'THE LINK'で「仕上がってるな〜」と思ったのは、当時の最新曲「Favorite (Vampire)」だったけれど、やはり今回も最新曲の仕上がりは極上。「Fact Check(불가사의; 不可思議)」の脂ののり具合がすごい。

「Space (무중력)」「Yacht」、曲がよくて楽しくて最高。「Je Ne Sais Quoi」のジェヒョンさんによる"Quoi"(クワッ)、その歌い回しがセンスでしかなくてかっこよかった。ジェヒョンさんが言っていたように、楽しかった曲について話すと一晩かかる。なんといっても曲がどれもいいので……。

ジョンウ、「きゅるきゅる」としか言えないきゅるきゅるさ。つやつやの頬。

ジェヒョンさん、ずっとニコニコモチモチとしておられたが、名古屋公演、とくにキュートなチャーミングさが突出していた。対岸の沼のつもりで眺めていたのに、「ああ、これは片足突っ込んでましたわ」と自覚するに至る。

中本さん、美人すぎる。人生で見たなかで、いちばんきれいな笑顔をもつ人。体感、スクリーンに映ったときに会場がいちばんどよめく気がする。どのメンバーでも愛嬌やキリングパートでのどよめきは大きいけれど、普段の表情やただ笑顔のときにそれが起こるのが最高。

ドヨンさん、名古屋初日はボーカル2人が不在による重圧もあるのか、やや緊張して見えた時間もあったのだけど、2日目はにっこり笑う姿をたくさん見せてくれて、「きみが笑えばうれしいんだ」という感情を知る。「ドヨチ〜ズ(と言いながらピース)」という愛嬌を披露したあとに「すいません……」と言ってしまうところ、ステージサイド席(メインステージが見えない真横の席)にいるファンを見て、感謝を述べると同時に「おつかれさまです……」と話すところ、その飾り気のなさがよすぎる。

NCT NATIONのときもそうだったけれど、アンコールでお顔に動物やキャラクター、キラキラしたファンシーなシールが貼られるのが好きすぎる。アンコールでその姿を見た瞬間、飛び跳ねてしまう。

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『Be There For Me』(127 stereo ver. - B)表面も裏面もレコードなデザインでかわいい。A versionの裏面も超レコードでかわいい。

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