2211-2212

■11月

友人とPavementの話をしながら、その場でチケットを確保する友人の横で「あとで取るわ〜」と後まわしにしたのが幸い。後日、近い日程でPhoebe Bridgersの公演が決まり、完全な日程のかぶりでNCT DREAMの京セラドーム公演が決まる。悩んだけれど、Phoebe BridgersとNCT DREAMのチケットを取ることに決めた。

再始動、再結成で思い出すのは、「化石を見るような気持ちになったらどうしよう」と不安に思いながら行ったAmerican Footballのライブ。思い入れのある曲が聴けた、という以上に「生演奏を聴く」という醍醐味を感じられる演奏で、化石どころかみずみずしいふくよかな音が鳴っていたことに感激した。といいながら「Never Meant」のイントロが流れると、普通にめちゃくちゃ嬉しくて感動してしまったけれども……。ナンバーガールを再結成後に初めて見たときはフェスだったこともあって、音響面で「ムム?」という気持ちを持ちながら、一方では泣いていたりするし(この「ムム?」は単独公演の爆音で吹っ飛ぶことになる)。


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■12月

『シスター 夏のわかれ道』を見る。中国出身のアイドルにふれる機会が増え、自ずと、あるいは意識的に中国に目を向けることが増えた。中国現代史に関する新書を読んでみたり、もともと興味のあったSF小説をいくつか読んだのも今年のこと。そうしたものに触れるたびに浮かぶ自分自身が持つレッテルにも向き合いながら、現在、とくに若い人たちは中国でどんな風に暮らしているのか、今の姿を知れたらと情報を取捨選択している。

映画は、登場人物がボロボロと大粒の透明な涙を流すたびに泣いてしまい、終わったころにはひどい頭痛。シスターフッドという感覚を自分自身の経験として、腑に落ちる形で感じられていないのだが、この映画を観ながら、わたしが主人公に対して向ける、頷きとエールのようなこの気持ちがもしかしたらそうなのかもしれないと思った。

ナンバーガールの再解散ライブ(配信だけど)も、WayVのカムバックも控えているので、1年の振り返りにはまだまだ早そうな12月中旬。